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追加機能
MIKU_TALK Ver.0.2.1に於ける主な追加機能は以下のものです。
形態素解析前に括弧を削除することが可能です。 青空文庫は、漢字の直後に読み仮名を括弧付きで付加しており、 同じ漢字を二重に発音する恐れがある為です。 また、法律の条文などは付加的な説明文を括弧付きで付加していますが、 冗長な場合も多い為です。 形態素解析パートにて、同一母音の連続又は特定母音を長音に変換する機能を付加しました。 具体的には「ボオカロイド」は「ボーカロイド」に、「はつめい」は「はつめー」に変換されます。 これにより、日本人の通常の発音に近づけることができました。 VSQ生成パートにて、品詞が名詞ならば音量(DYN)を80に、 形容詞/形容動詞/接頭詞/感動詞/接頭辞/副詞ならば音量(DYN)を72にして音程(PIT)を高めに設定し、 それ以外の品詞ならば、音量(DYN)を64にして音程(PIT)を低めに設定いたしました。 これにより、品詞の重要度に応じて音量・音程を調整している様子を表現しました。
カ行とサ行と「つ」はベロシティ(VEL)を大きく(子音を短く)、 ラ行はベロシティ(VEL)を小さく(子音を長く)発音するように致しました。 これは、「初音ミク」の音素テーブルはカ行サ行「つ」の子音が強く、 ラ行の子音は弱いという癖があり、その癖を矯正して自然に発音させるためです。 よって、他のVOCALOID製品では異なったチューニングが必要と思われます。 単語を連続で5~7音素連続して発音すると少しだけ時間間隔を空けます。 日本語は5音素または7音素で区切って発音される事が多いためです。 また、句読点「、」「。」で時間間隔を空けると同時に息継ぎをおこない、 句読点の直前の単語では音程を下げます。 これにより文章の構造を理解して喋る様子を表現しました。 |
開発環境
MIKU_TALK は形態素解析パートとVSQ作成パートからなり、それぞれのパートが利用しているソフトウエアやWEB-APIは以下のものです。 形態素解析パート ・Adobe Flash 9.0 ・Adobe Flex 2 SDK ・Yahoo! 日本語形態素解析WEBサービス VSQ作成パート ・Perl ・MIDI-Perl |
使用方法 1、MIKU_TALK の基本的な使用方法について (1)「自然文」のテキストエリアに文章を入力してください。 「消去」ボタンでテキストエリアを消去できますので、その後に入力することをお勧めします。 「括弧削除」ボタンで、括弧の部分を削除できます。 (2)「形態素解析」ボタンを押してください。形態素のテキストエリアに形態素解析結果が表示されます。(Mecabの出力形式にあわせました) (3)「VSQ生成」ボタンを押してください。VSQファイルのダウンロードダイアログが表示されます。 (4)ダウンロードダイアログの保存ボタンをクリックすると、「名前を付けて保存」ダイアログが表示されます。 (5)保存場所とファイル名を指定し、保存ボタンをクリックすると、ダウンロードが行われます。 (6)生成されたVSQファイルを VOCALOID Editor で読み込んだところです。 (7)VSQファイルから音声ファイルを生成します。 |
今日の天気は、一日中晴れ。 2、MIKU_TALK の動作サンプル 特許法第2条
特許法第2条 括弧削除版
ただいま留守にしております。ご用件のある方はピーッという音の後にメッセージを入れてください。。
蜘蛛の糸 芥川龍之介
雨ニモマケズ 宮沢賢治
3、MIKU_TALK の高度な使用方法について ・「形態素解析」ボタンを押し、形態素のテキストエリアに形態素解析の結果が表示されたのちに、形態素解析の結果を手で修正することで、更に適切なVSQ出力を得ることができます。 ・Mecab で自然文を形態素解析した結果を、MIKU_TALKの形態素のテキストエリアにコピー&ペーストすることもできます。 WindowsXPでMecabを用いた形態素解析をおこなうには、コマンドラインから以下を入力します。 "\Program Files\Mecab\bin\mecab.exe" < 入力テキストファイル > 出力テキストファイル 3、MIKU_TALK の制約について ・いちどに処理できる自然文は2000文字まで、形態素は1200個までです。 |